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S氏の相場観:ギャンブル場となった株式市場

WorldRich.net 08-10-30 searchina.ne.jp

カリスマトレーダーS氏が斬る、独自情報による市場展望


  朝起きてNYダウの終値を見てというのが日課ですが、今までは200ドルも動いたらすごいことが起こったという感じでありましたが、今や500ドル以上の値動きは当たり前で、昨夜は889ドルも上昇しておりました。値幅だけを考えたら1か月も2か月もかけて動く値幅であります。1日でこれほどの値動きをされてしまっては、目先張りの投資家は既に死滅しているか、逆に大儲けしているかといったところでしょう。


  昨夜の上昇の要因をニュースから読み取ろうとしましたが、日銀やFRBが利下げをするのではないかという期待感とか、売られ過ぎた反動とか、とにかくこの下げに対する根本的改善の話が材料になっているわけではありませんので、これにて相場が反転するという状態は見えてこないのが現状でありましょう。


  ただ、先日も書いたとおり、目先としては相場は下へ行き過ぎていると感じておりますので、根本解決では無くても過度の不安を解消する材料を出せれれば、底値は確定してもおかしくない状態にあると言えます。そもそもこの世界同時株安の根源である米よりも日本の株の方が下げるというのは、とにかく外資が大量の日本株を持っており、待ったなしの現金化を進めた結果であるのです。


  それに対して米の株が下げないのは、もしかしたら日本に比べて何倍ものカラ売りが入っているために、下げても買い戻す動きが出るために下げの速度が遅いのかもしれません。そうでも考えなくては納得が行かない位日本株が売られており、相場に安心感が戻らない限りは現金化の流れは止まらないと考えてよいでしょう。


  そもそも昨夜の買われた理由の中に、利下げという項目がありましたが、米がこれ以上の利下げをすると、確実にドルが売られる事となります。昨夜は急速にドルが買われて98円台まで進んできましたが、実際に利下げされたら再度90円割れを目指していくような展開になるのではないでしょうか。


  果たしてその流れは本当に問題解決につながっていくのでしょうか。原油価格の下落が後押ししているのでインフレ圧力は確かに低下しておりますが、ここでの利下げに対しては強い疑問を感じております。世界中が揃って利下げなら良いのですが、通貨危機で利上げせざるを得ないところがあるのも事実ですし、かなり難しい問題なのではないでしょうか。


  しかし、株式も凄い値動きですが、為替もとんでもない値動きであります。95円以上はとりあえず行き過ぎであろうと考えておりましたので、95円以上までドルが買われてくることは予測しておりましたが、あっという間に98ドル台まで買われるとは夢にも思いませんでした。株式だけではなく、為替までもがギャンブルになってしまっており、もはや経済活動自体がギャンブルになってしまいそうな勢いです。


  これを止められるのは何度もしつこく書いてきておりますが、政策しかないのです。例えば、長銀が潰れた時にそれ以上の損失が出た場合は政府が保証するという条件を出して、外資が支援して新生銀行として生まれ変わりましたが、今の世界中で起こっている銀行の危機は、この様な思い切った手段無くしては止められないのかもしれません。


  まあ、いずれは底値まで売られて反転するのですが、辛い時期をどれだけ短くできるかは政策次第であります。売られ過ぎだとリップサービスをしたところで誰も動かないということ位分からないのでしょうか。市場が欲しているのは声ではなく行動なのです……。




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