【ワシントン=渡辺浩生】カーク米通商代表部(USTR)代表は23日、記者会見し、中国が鉄鋼やアルミニウムの原材料となるボーキサイト、マグネシウム、マンガンなどのレアメタル(希少金属)の輸出を制限しているとして、世界貿易機関(WTO)に提訴したと発表した。提訴には欧州連合(EU)も加わった。オバマ政権発足後、米国が中国をWTO提訴したのは初めて.
USTRによると、これら希少金属の世界最大の生産国である中国は、国内企業への供給を優先するため、輸出割り当てや輸出税を設けるなど、WTO加盟時に撤廃を約束したルール違反の制限を継続。この結果、海外企業は、調達を制限され、国際的な市場価格の上昇を招いたとしている。カーク代表は記者会見で「米国の製造業に公正な競争環境を提供し、雇用を増やすために提訴に踏み切った」と語った。