17日の米株式市場は小高い。米主要株価指数は週間ベースでも小幅上昇した。テクノロジーセクターの堅調が貢献し、薄商いのなかでじり高の展開となった。
この日はダウ工業株30種平均は前日比13.02ドル(0.12%)高の1万0607.85ドルで引けた。同時に、投資家は引き続き安全志向にとどまり、金と米国債にも買いが膨らんだ。
ダウ平均は週間ベースでは1.4%上昇した。投資家らは市場は今週、慎重ながらやや堅調な展開となったと指摘した。二番底のリセッション(景気後退)懸念が緩和しているものの、株価は上値を抑えている取引レンジの上限付近にとどまった。
S&P500種株価指数は週間ベースでは1.4%高、ナスダックは同3.3%と大幅上昇した。
メドレーアンドブラウンの投資アドバイザー、ジュリアスリッジウェイ氏は、「われわれは引き続き、日々苦戦している。年初来で上げているのか下げているのか分からないほどだ」と言及した。
S&P500種は年初来では0.9%上昇しており、ダウ平均は同1.7%高となっている。
リッジウェイ氏は、「新たな高値圏を付けるには、説得力のある理由が必要で、そうした理由なしには相場は不安定な動きとなろう」と語った。
S&P500種株価指数はこの日は前日比0.93ポイント(0.1%)高の1125.59、ナスダック総合指数は同0.54%上昇し2315.61で取引を終えた。発表された決算が有望な内容だったことが好感され、テクノロジー銘柄に買いが膨らんだ。
投資家の多くは株式相場のこのところの大幅な上げに出遅れたくないと感じている一方、多くの向きは引き続き上昇局面の安定には懐疑的にとどまっている。米主要株価指数は月初来では大幅上昇しており、ダウ平均は5.9%上昇、S&P500種は7.3%高、ナスダックは9.5%急伸している。
しかし、投資家は安全な投資先としての米国債を手放すことには引き続き消極的で、この日は米10年債利回りは2.746%に低下した。
金相場はこの日、終値ベースで高値を更新した。欧州の銀行システムと世界の通貨をめぐる懸念に加え、金融政策の一段の緩和観測が再燃したことが背景だった。
一方、経済指標を受けて二番底のリセッション懸念は緩和しているものの、投資家らは米景気回復が勢いづく時期については引き続き確信が持てずにいる。
取引はこの日も引き続き薄商いとなり、ニューヨーク証券取引所の売買高は約44億株にとどまった。
「ブラックベリー」を製造するカナダの携帯情報端末大手リサーチインモーション(RIM)は前日比0.5%高で引けた。朝方は一時、前日比5%近く急伸する場面もあった。RIMの6-8月期(第2四半期)決算は、売上高と利益が共に前年同期比で大幅増加したものの、新規加入者数は予想に届かなかった。
ソフトウエア大手のオラクルは前日比8.4%の大幅高と、買いが優勢だった。同社の6-8月期(第1四半期)決算は前年同期比20%の大幅な増益となった。サンマイクロシステムズの買収が売上高に寄与するとともに、ソフトウエアライセンスに対する強い需要も追い風となった。
一方、この日はエネルギーと金融銘柄が軟調だった。中でも、石炭生産のマッシーエナジーは前日比7.5%安と売り込まれた、同社は、2010年通期の決算が従来見通しの下限になるとの見方を示した。同社の最高経営責任者(CEO)は業績は、同社鉱山での過去40年間で最悪の爆発が発生した4月以降、低迷していると明らかにした。
銀行大手のJPモルガンチェースが前日比2.3%安と、金融セクターの下げの中心となった。同行は銀行ウェブサイトの問題に伴う影響に引き続き苦戦している。また、バンクオブアメリカ(BOA)は同1.1%下落、金融大手のモルガンスタンレーも1.2%の下げと売りに押された。
他の注目株としては、半導体大手のテキサスインスツルメンツ(IT)が前日比3%高と堅調。同社が75億ドル規模の自社株を買い戻すとともに、四半期配当を8%増配する計画だと明らかにしたことが好感された。
また、この日発表されたロイター/ミシガン大学調査の9月の米消費者信頼感指数(速報値)はエコノミスト予想を下回るとともに、前月比で低下した。今月は楽観的な見方が徐々に高まっていたことから、この調査結果は投資家には意外だと受け止められた。
ドルはこの日、ユーロと円に対し上昇。ユーロは対ドルで1ユーロ=1.3036ドルと、前日終盤の同1.3085ドルから下落した。原油先物相場はバレル当たり75ドルを割り込んで取引を終えた。
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