米FOMCでドル独歩安地合い長期化の公算

WorldRich.net 10-08-11 ロイター

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  米連邦公開市場委員会(FOMC)が満期を迎えるモーゲージ担保証券(MBS)を長期国債に再投資する方針を示したことで、外為市場では少なくとも米国の低金利政策は一段と長期化し、ドルの独歩安地合いが当面続くとの見方が強まってきた。


 同時に、ドル以外の通貨に対する円の上昇が限られている現状では、仮にドル/円だけドル買い/円売り介入を実施しても効果が限られるため、介入はまだ現実味が乏しいとの声も増えている。


 10日海外の取引では、米連邦準備理事会(FRB)が「景気の現状と先行きに対する懸念を強め、ハト派方向に金融政策スタンスを明確にシフトさせた」(JPモルガン・チェース銀行の棚瀬順哉シニアFXストラテジスト)ことからドルが広範に下落。ドル/円は声明発表前の85.80円付近から6日以来の安値となる85.17円まで下落、ユーロは1.3115ドル付近から1.3228ドルまで急伸した。


 しかし、事前の市場でFRBが量的緩和策を導入するとの観測も一部にあったことから、声明は「明確なハト派だがショック的なものとはならなかった」(外銀)といい、ドル/円の下落幅は60銭強と6日の7月米雇用統計発表後を下回った。「今後、米国が量的緩和策を導入する可能性はあるが、現在はまだその時期ではない」(別の外銀)という。米外為市場の関係者も「ドルは下落したがサプライズがなかった分、盛り上がりに欠ける雰囲気だった」と話す。 


 ただ、事前予想を下回った7月米雇用統計とハト派のFOMC声明を経て、市場ではドルの独歩安地合いがしばらく続くとの見方が大勢になりつつある。「支持率の低いオバマ政権は低金利とドル安で景気を支え、中間選挙を乗り切りたい構えだろう。日本も受け入れざるを得ないのではないか」(邦銀)との見方も根強い。 


 米景気の苦戦は経済指標でも明らかだ。10日に発表された6月卸売在庫は前月比0.1%増と事前予想の0.4%増を下回り、第2・四半期の非農業部門労働生産性速報値も前期比年率マイナス0.9%と1年半ぶりの低下を記録。10日の米市場では「第2・四半期の米国内総生産(GDP)改定値は下方修正が濃厚との見方が広がり、FOMCに先立ってドルが売られた」(別の邦銀)という。 基太村 真司記者 










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