◆NY市場
12月米小売売上高は前月比マイナス2.7%となり、2008年通年でも前年比初のマイナスを記録、個人消費の低迷が改めて鮮明になりました。この発表を受けて、株式市場は寄付きから下落し、一時300ドルを超す大幅な下げに、ドル/円も売られ88円半ばを記録。
ドイツ銀行の四半期決算が48億ユーロ(約5600億円)の赤字となり、通期でも大幅な赤字との見通しで、ユーロが対円、ドルで下落。さらに、英HSBCの減配観測もあり、ユーロ下落に影響を与えたようです。
ベージュブックでは大半の地区で経済活動が鈍化しているとの報告があり、米経済のマイナス成長が続くとの見方が支配的でした。NYダウは250ドルほど下げて引け、6日続落しこの間の下げ幅も780ドルとなり8000ドル割れも視野に入ってきました。
ドル/円 88.60 ~ 89.52
ユーロ/円 116.55 ~ 118.00
NYダウ -248.42 → 8、200.14ドル
GOLD -11.90 → 808.80ドル
WTI -0.50 → 37.28
米10年国債 -0.093 → 2.204%
◆本日の注目点
欧 12月ユーロ圏消費者物価指数
欧 欧州中銀(ECB)理事会
米 12月卸売物価指数
米 週間失業保険申請件数
米 1月NY連銀製造業景気指数
米 1月フィラデルフィア連銀景況指数
ユーロ/ドルは続落し、昨日の海外では一時1.31台を割り込みました。本日のECB理事会での利下げ観測が強まる中、S&Pはギリシャのソブリン債を格下げ、連日ユーロ圏主要国の格付け引き下げが続いています。
ドイツ銀行、HSBCなど欧州を代表する金融機関の業績悪化も鮮明になってきました。また、昨日、ドイツ連邦統計庁が昨年第4・四半期のGDPについて、前期比マイナス1.5%~2.0%になるとの見通しを示すなど、ここへ来てECBによる利下げは避けられない状況となってきたようです。ユーロ/ドルの1.3割れ、ユーロ/円の115円割れは射程距離に入ったようです。
しかし金融機関の業績悪化見通しは欧州だけではなく、既に米国でもドル売り、株安材料にされています。今朝の新聞報道にもあったように、シティグループは来週発表の四半期決算で100億ドルの赤字になるのではという見方もあり、グループ内の不採算部門を大幅に売却し規模を1/3にするとWSJ紙は報じています。
来週から本格化する米主要銀行の決算発表が今後の為替相場の行方に大きな影響を与えることは間違いないところです。その意味で、前日のバーナンキ発言(追加資本注入の用意がある。)は銀行業績悪化を示唆していると考えざるを得ません。
予想されていたこととはいえ、昨日発表の小売売上高は、一年で最も消費が活発な12月が前月比マイナス2.7%と落ち込み、消費低迷が改めて確認された格好です。米国民は住宅価格の下落に伴い消費余力が無くなったうえに、雇用が不安定で先が読めないというところでしょうか。
間もなく就任するオバマ新大統領に期待したいという気持ちも頷けますが、同氏の手腕はまだ未知数です。期待倒れに終わらなければいいのですが、ドル/円が90円以下で取引されているということは、米国民の期待と市場参加者の見方に違いがあるということです。
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